Octopus's Garden

半歩先の生き方・働き方を考えるブログです。

得する寄付の話② 税額控除と所得控除

前回のエントリーに書きましたが、寄付をすると税金が安くなります。

ただし、あくまで税金の金額を決める所得の額が寄付をした金額だけすくなるだけで、寄付した額以上が戻ってくるわけではないのでお間違いないよう。

ところで、前回のエントリーでは、寄付した場合の節税額は「(寄付した額-2,000円)×税率」と書きましたが、実は今度の税制改正でこれが改正される見込みなのです(ただし、個人の場合のみ)。

ただし、納税者にとって有利な改正なので安心してください。

「財務省の税制改正体網の概要」には以下のように書いてあります。

市民公益税制

○ 認定NPO法人への寄附について、所得税において税額控除制度控除率40%:個人住民税と合わせて50%まで)を導入する。公益社団・財団法人、学校法人、社会福祉法人又は更生保護法人への寄附についても同様の税額控除制度を導入する。

なんと、この改正案が通れば寄付金額のおおよそ50%の金額を節税することができることになるのです。

現行の税制と大きく異なる点は、現行の税制では寄付金が「所得控除」なのに対して、改正案では「税額控除」となった点が大きく異なります。

・所得控除とは

 「所得控除」とは、税金計算上の「所得」からある金額を差し引いて税金を計算することで支払う税金がすくなる。という制度です。所得控除される金額をAとすると、

税金は

「(所得-A)×税率」

で計算されることになります。式を展開すると、

所得×税率-A×税率

となりますね。したがって、所得控除される金額に税率を税率を乗じた金額だけ税金が少なくなることになります。

・税額控除とは

 これに対して「税額控除」とは、収める税金の額からある金額を差し引いてしまおうという制度です。

税額控除される金額をAとすると、

所得×税率-A

が税金の額となります。

では所得控除と税額控除、どちらが有利でしょうか?

Aが同じ数字であれば税額控除の方が有利なのは自明ですね(実はこの税額控除と所得控除でどちらが有利なのかを論じさせる問題が今年の修了考査で出題されました)。

・寄付金控除における「所得控除」と「税額控除」

話を寄付の話に戻しましょう。

前回のエントリーで、現行の制度では「(寄付金額-2,000円)×税率」が節税金額と書きました。

それが、今度の税制改正で「(寄付金額-2,000)×50%」が節税金額となるのです。日本では最高税率は50%ですから、すべての人にとって今回の改正が有利になります。

例えば、税率20%で年間で20万円寄付した人がいるとします。

現行の制度では、

(20万円-2千円)×20%=3万6千円

が節税額になります。

改正案では

(20万円-2千円)×50%=9万円

が節税額になります。前者と後者ではだいぶ違いますね。

寄付すると、その半分近くの金額を節税できるのです。

みなさん、寄付をしましょう!!

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