Octopus's Garden

半歩先の生き方・働き方を考えるブログです。

消えた2兆3400億円の時価総額と東電が失ったもの

東電の株価、昨日もストップ安でした。

3月10日の終値が2,153円で、3月28日の終値が696円。

東電の発行済株式が約1億6,007万株となので、震災から2週間で時価総額で約2兆3400億円が失われたことになります。

それでは、今回の震災で東電にどれだけの損失がでたのか試算してみたいと思います。

直近の四半期報告書(第3四半期)の貸借対照表によると

原子力設備 8,524億円

核燃料 9,272億円

となっています。

仮に原子力発電所3箇所の原子力発電所の簿価がそれぞれ1/3ずつだとすると、

福島第二原発柏崎原発は今のところ無事なので、福島第一原発がまるっきりダメになるとすると、簿価の1/3、5,932億円の損失が出ることになります(もっとも、福島第一は3つの中で最も古いので、簿価はそれほど無いかもしれません)

また、原子力設備の解体費用や他の設備の損傷については

原子力発電所施設解体引当金 5,100億円

災害損失引当金 923億円

がそれぞれ引き当てられているので、これらで賄うことが出来るのでは無いでしょうか(専門外なので詳しいことはわかりませんが)

これらに加えて、今現在も冷却作業に当たっていて、これがいつ終わるのか?いったいどの程度の費用がかかるのか、全く予測できません。また、周辺住民への賠償もおそらく必要になってくるでしょう。

東京電力は、この震災で失った物より、これから背負っていかなければならないもののほうがはるかに大きいのでしょう。

それらに対する市場の評価が(もっと増えるかもしれませんが)2兆円超という時価総額の減少に現れているのかもしれません。