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上場企業の存在しない南の島で会計士は何ができるか?【書評】南の島のたった一人の会計士

amami beach

 上場企業の存在しない南の島。そんな環境で会計士として一人奮闘する人がいます。

 「南の島のたった一人の会計士」は、大手監査法人での勤務を経て、地元の奄美大島で会計事務所を開業した著者の実体験を綴ったノンフィクション作品です。

 「会計監査」も必要ない環境で会計士として活躍する著者の体験から、会計士として身につけたスキルがどのように社会の役に立てられるかを考えてみました。

管理会計

私は労務費と販管費を厳密に分けないと正確な製造単価がでないこと、そうでないと適切な販売価格を決めることが出来ないことを説明しました。

 原価計算は、適正な利益水準を確保するには必要不可欠です。

 意外と会計のセンスがないと原価計算ってうまく出来ないものなので、原価計算ができる人間は重宝されるでしょう。会計士は、財務会計だけでなく、管理会計にかんしても幅広い知識を持っているので、そのような知識を活かすことが出来ますね。

②税理士としての業務

「税理士の資格もあるんだよ」

するとようやく相手の目に光が差します。

「税理士さんなんだ。早く言えよ、凄いじゃないか」

 税理士と比べて、会計士は知名度が低いです。ただ、会計士の資格があれば税理士登録できるので、税務業務も行うことができます。

 会計士になったからには、税務業務もやっておきたいですよね。税務業務はどこの国、地域でも需要がある仕事です。

③商売として成立させる難しさ

「でも、指一本だって動かしていないわけでしょ。それでお金取るんだ。ふーん」

 

 情報だけにお金を払うということに抵抗感をもつ人は少なからず存在するのでしょう。そんな人に、それだけの価値のある情報を提供しているのだと分からせるのには苦労するかもしれません。

 でも、会計士という情報で商売する仕事をする以上、お金を出す価値のある情報を提供できる(している)ことを相手に分からせる必要があります。

④南の島の会計士になるには

その時のわたしには売上を伸ばすためのアドバイスをするノウハウがありませんでした。徹底的に会計士としての本分を突き詰めることが自分に課された使命であり、帳面の整備や正確な記帳といった経理面の重要性を突き詰めることが、ひいては奄美経済の浮揚につながると考えていたのです。

数字だけを分析して高みの見物を決め込むのではなく、実践的なノウハウを身につけ、それを顧問先に還元できるようなスキルを備えなければ、「南の島の公認会計士」としては失格だということにようやく気付いたのです。

 

 単に数字を分析を動かして、一般論を講釈するだけでは、クライアントにとっては何も得るものがありません。クライアントの役に立つためには、クライアントのビジネスを理解した上で、「どこをどうダメで、どのように改善すべきなのか?」等、具体的で有益なアドバイスを行えなければならないのです。

事業計画

「そうしたら今朝ちょ。いきなり電話がかかってきて。事業計画書はいつくれんだち言われてよ。そんなもの知らないって言ったら、銀行本部の審査で必要だちいわれたんちばぁ。たしかに江東で了解はしたけれども稟議書が審査部を通らなければ融資はできません、と言われてやぁ。まいったちばぁ」

 設備投資など、ある程度まとまった資金の融資を銀行から受けるためには、通常事業計画を作成する必要があります。

 事業計画の作成支援は、会計士としての知識、経験がもっとも生かせる業務かもしれません。会計士としてのスキルを一番発揮できるでしょう。

 このような仕事は、頻繁には無いかもしれませんが、確実に需要のある仕事です。

 この本を読んで思ったのは、会計士としてのスキルって、以外とどこでも通用しそうだなということ。会計に関することってどのようなビジネスをしていても必要になってきますもんね。 

 特に、技術屋一筋の社長さんなんかだと、会計のことを全然知らなかったり、それで凄い損をしていることだってありえますもんね。そういう人たちに役立つ仕事ができたらいいですよね。

南の島のたったひとりの会計士/屋宮 久光

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