Octopus's Garden

半歩先の生き方・働き方を考えるブログです。

当事者意識を持つということ

「100分de名著」というNHKの番組があります。「名著」と呼ばれている本を一流の講師とアニメーションとドラマを使って解説していく番組です。

先日その「100分de名著」で福沢諭吉の「学問のススメ」を解説していました。講師は先日「学問のススメ」の現代語訳番を出版した斉藤孝さんでした。

「学問のススメ」は「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」というのが有名ですが、それ以外にも「一身独立して一国独立す」というのも良く知られています。

斉藤孝さんによると、「学問のススメ」がかかれた当時の日本は国家としてまだ未成熟で、不平等条約等も残っていたという時代背景があり、「一身独立して一国独立す」という言葉の裏には「西欧の列強諸国と対等に渡り合うためには国民の一人一人が独立し、国家のことを考える必要がある」と考えがあったそうです。

ボクは高校生のころに外交や経済問題に関心を持ち始めました。で、いろんな本を読んでいくと、国際社会において、日本の地位が急速に低下していること、日本経済にある構造的な問題があることなどを知って生きました。単純に、「日本やばいじゃん」と思ったのです。

でも、あるとき「大丈夫、なんとかなるよ」「そのうち解決するだろ」と思って外交や経済問題に関心を持たなくなりました。

これまでの日本の歴史を振り返ってみると、日本という国は何度か国家の危機に直面していますが、そのたび乗り越えてきました。なので、何も心配は要らない、将来を悲観する必要はないのだという結論に達したのです。

同じ事実を前にして、「日本やばいじゃん」という結論と、「大丈夫、何とかなるよ」という結論が出てくる。

両者の違いは何か?と考えてみたとき、

それは「当事者意識」を持っているかどうかだというってことだと思います。

日本が危機的な状態にあって、自分に何か出来ることはないか?何をすべきなのか?と考えている人にとって、日本が直面している危機的状況を認識して、「日本やばい」と関心をさらに深めていくのですが、

同じ状況にあっても誰かが何とかしてくれる。という考えの人にとっては、「まあ何とかなるっしょ」と無関心になっていくというわけです。

日本社会における多くの問題を今まさに解決しようとしている人たちと、そうでない一般人の温度差はこの「当事者意識」の違いから繰るのではないかと思います。

よりよい社会を作るために、あるいは、自分の属するコミュニティの問題を「何とかする」ためには、傍観者でいてはいけないのです。当事者であるという意識を持つ必要があると言うことです。

とはいったものの、

急に社会の問題を解決するために何か行動を起こせるかというとなかなかそうは行きません。

今出来ることは意識を変えることだと思います。自分が属するコミュニティの「当事者」であるという意識を強く持っていると、行動も変わってくるのだと思います。

会計士業界も、いろいろと大変な時代に突入していますが、その変化を「傍観者」として見つめているのではなく、「当事者」として自分に出来ることを少しずつ探っていこうと思います。

仕事の場面でも同様のことが言えます。クライアントの抱える問題を第三者として客観的に「評論」しているだけでは何も改善しないし、クライアントからすればそんな人を信頼する気はおきないでしょう。問題が起きている現場の「当事者」として問題を解決する意識を持たなきゃなと改めて感じました。。