Octopus's Garden

半歩先の生き方・働き方を考えるブログです。

得する寄付の話。 寄付金と税金とマッチングギフト

一昨日発生した東北関東大地震

被災地の惨状は本当に目を覆いたくなるものです。

僕自身は地震の直接的な被害はうけていないものの、宮城、茨城には多くの友人や親戚がいます。

被災地にいないボクも何かできないモノかと、一日中テレビを見ながら悶々とした土日となりました。。

しかしながら、ボクのような素人が被災地に行っても邪魔になるだけで、災害復興はプロに任せていくべきです。

ボクができることは節電と寄付くらいかなと思います。あとは普段どおりに仕事をやって、経済を止めないこと位。

そこで今日は①寄付金による節税と②マッチングギフトについて書いてみます。

①寄付金による節税

ここ数日の間で、被災地に寄付を表明する会社や、寄付を呼びかける個人が続々と現れてきました。

ところで、所得税法人税の申告にあたって、「寄付金控除」という物があります。

平たく言うと、寄付をした分税金が安くなるっていうやつです。

有名人が寄付をすると、よく「節税だ」とか言われるあのヤツです。

ただし、日本では税金計算上、寄付金と認定されるものが厳格に決められているので注意が必要です。

漫画家の赤松健さんがtwitterですごく分かりやすく解説してくれたので、ちょっと引用してちょっと補足します。

(1)「法人」の方から寄付すること。全額が損金扱いになります。

収入が減ることになりますので、節税になるわけです。

→「寄付金額×税率」が節税金額になります

(2)ただし、日本赤十字など「指定寄付金」を選んで下さい。

他の寄付では損金算入に限度額があります。

→今回の大震災を受けて、国税庁が寄付金控除を受けられる寄付金について「募金団体を通じた義援金等に係る税務上の確認手続きについて」という指針を公表しました。

問い合わせが多かったのですね。今回は多くの人が寄付をしてくれそうです。

→上の指針ですが、条件が緩和されているものの、読み解くのは税金に明るくない人にはなかなか辛いのかなと思います。まあ、日本赤十字(クレジットカードでも募金可能です)を通すのが一番確実だと思います。

(3)ちなみに日本赤十字では、まだ義援金を募集開始できいないようです。

もうしばらく待ってみましょう。http://www.jrc.or.jp/ 

→現在では日本赤十字でも義援金の募集を開始しています。サイトはこちら

(4)必ず領収証(払込金の受領証でOK)をもらって下さい。でないと節税になりません。

→一部、マッチングギフト(後述)を行っているところ(DMMやグルーポン)が募集する募金の中には、領収書を発行してくれないトコロもあるようなので、そういう場合は節税メリットは享受できない様です。

グルーポンでは領収書が発行されるようです。

(5)法人の漫画スタジオを持っていない場合は、作家「個人」で寄付することになりますが、

控除額の算定には計算式が必要となります。税理士に相談して下さい。

→「所得金額の40%又は寄附金の額のいずれか少ない方の金額から2千円を控除した金額を所得から控除する。」とされています。まあ、所得金額の40%も寄付する人はあまりいないでしょうから、(寄付金ー2000円)が所得から控除されることになります(節税額は(寄付金-2000円)×税率)。

→赤松氏は漫画家という個人事業主を前提に書いていますが、給与所得者でも確定申告を行えば、寄付金控除を受けられます(アメリカで寄付文化が根づいているのは日本と違いサラリーマンでも確定申告を行うというのもあるのでしょう)。

②マッチングギフト

最近、話題を集めている寄付の方法として、マッチングギフトを利用するという方法もあります。

マッチングギフトの特徴としては、主に事業会社が寄付を集めることが多い点と、寄付を集めた団体が集めた金額に一定の額を上乗せして支援先に寄付を行うという点があります。

大きなところでは、グルーポンやDMMが集めた寄付金額の倍額を支援先に寄付するということをやっていますね。また、ラジオの寄付で話題を集めたソニーでも、従業員から寄付を募り、同額を会社が上乗せして寄付するというマッチングギフトを行っています。

寄付する側は寄付した額の倍額が支援できて、寄付する企業は寄付額を水増し(負担額の2倍の金額を公表できるため)できるという寄付する人、寄付される人、寄付を集める企業、みんな得するしくみです。

また、マッチングギフトに限らずですが、寄付をしたい団体に直接納付しないような場合、寄付金が実際に納付されているかどうか確かめられないという問題点があります(この点、第三者がチェックできるような仕組みが出来ればもっと信用がついて寄付金も集めやすくなるのになあと思います。今のところは税務署がきっちりチェックしてくれることを期待します)僕自身も、ちゃんと寄付されるのかどうか不安なため、ためらっています。

グルーポンが募ったもののように、マッチングギフトの恩恵と寄付金控除の恩恵両方受けられるものもあるようです(グルーポンは募金の受付を終了してしまったようですが。。。)