Octopus's Garden

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会計士試験の勉強を続けるべきか?〜悩める受験生に

Decisions, decisions...

「会計士試験の勉強を続けるべきか?」

会計士試験の受験生なら一度は悩むことがある悩みです。特に最近は、試験が一時期に比べてかなり難化していること、合格しても就職が難しいという状況にあるので、試験勉強からの撤退を検討している方もそれなりにいるのじゃないかと思います。

昨年参加した、会計士受験生との交流会でもその手の相談をいくつか受けました。昔と比べて受験生にとっては良くない状況となっているのは間違いありませんが、個人の価値観や、素養によって最善の選択肢は変わってきますので、一概に「続けるべき」とか「辞めるべき」ということは言えません。

試験勉強を続けるにしても、辞めるにしても、あるいはこれから始めるにしても一つの大きな決断となると思います。

「これ以上続けるのつらい」とか「受かればなんとかなるでしょ」とか行った短絡的な考えではなく、試験勉強を続けることの自分にとっての長期的なメリット・デメリットを考慮して決断するべきです。

最近読んだ「武器としての決断思考」という本では、決断の方法として、ディベート思考という考えが紹介されていました。

ディベート思考では、賛成、反対、両方の立場から、その行動を取ったときに生じるメリット/デメリットを考え、両者にツッコミを入れた上で最終的な判定を行います。

この時、メリット/デメリットには、それぞれ以下の3つの条件を含むものである必要があります。

<メリットが成立する3条件>

 内因性=なんらかの問題があること

 重要性=その問題が深刻であること

 解決性ー問題がその行動によって解決すること

<デメリットが成立する3条件>

 発生過程=新たな問題が発生する過程

 深刻性=その問題が深刻であること

 固有性=現状ではそのような問題が生じていないこと

会計士試験の勉強を続けていくという選択についてこれらの要件を満たすメリット・デメリットについて考えてみましょう(あくまで私が思いつきで書いたものです。何をメリット・デメリットと考えるかは個々人の状況や価値観によって変わってきます)。

<メリット>

 ①合格すれば、会計士としての人生が待っている。

 ②会計・財務・経営などについての理解を深めることができる。

 ③合格して監査法人に就職できればそれなりの待遇で働くことができる。

 ④試験勉強を続けなければ公認会計士にはなれない。

<デメリット>

 ①貴重な学生生活を勉強漬けで過ごすことになる。

 ②就活ができなくなり、新卒での就職を逃してしまう。職歴の無いまま無職の期間が続いてしまう。

 ③受験生活の期間働いたら得られていたであろう賃金が得られない。

 ④受験勉強が辛い。

思いつくままにメリット・デメリットを挙げて見ましたが、挙げてみたものについて、ホントに3つの条件を満たすかどうかツッコミを入れた上で、メリット・デメリットのうち期待値の高い方を選ぶことになります。例えばメリットの③は、「合格して監査法人に就職できれば」という前提を置いているので、「解決性」という観点からはちょっと弱くなります。また、デメリットのうち④は深刻な問題とは言えないでしょう。

また、デメリット②は試験に専念する場合に発生する問題ですが、これを避けるために勉強を続けながら就活を行うという選択を考えることができるでしょう。その場合には、「両立する」という選択についての期待値を考えてみる必要があります。

武器としての決断思考 (星海社新書)