Octopus's Garden

半歩先の生き方・働き方を考えるブログです。

ほおっておけない公認会計士試験合格者の未就職問題

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今月の「会計・監査ジャーナル」についてきた「政連ニュース」では、「ほおっておけない公認会計士試験合格者の未就職問題」と題して、公認会計士試験合格者の未就職問題の本質と会計士協会の取り組みが取り上げられていました。

ここ数年、会計士試験に合格したにもかかわらず、職につけない人が急増していて、業界内ではかなり問題となっています。

この未就職問題、どうして起こったかというと、

もともと公認会計士5万人計画というのがあって、会計士試験の合格者を平成18年から平成20年にかけて増やして行ったのですが、これらの大量合格者に対する需要が当初の予想よりだいぶ芳しく無く、試験合格者が実務経験を積む機会が十分でなくなってしまったというのがもともとの元凶です。

データを見ると、事態の深刻さがより鮮明に浮かび上がります。下の表は試験合格年度別の求職活動者、つまり試験に合格したにもかかわらず職についていない人の人数を集計したものです。

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なんと、平成23年度の合格者は前年に比べて激減しているにもかかわらず、4割近くの人が職につけていないのです。未就職者の問題が深刻というのは知っていましたが、正直ここまでのものとは想像していませんでした。

これに対して、今のところ会計士協会では、

①会計事務所、事業会社、非営利法人向けの説明会の企画・実施

②業務補助支援制度の拡充

JICPAキャリアナビの充実と更なる活用

④活動領域、業務補助機会の拡大に向けた検討

などを実施していますが、思うような成果を上げられていないというのが現実ではないのかな~という印象があります。

このような状況に対して、日本公認会計士政治連盟は「最後に」と題して、このような主張をしています。

 冒頭でも述べたとおり、公認会計士試験は国家試験である。その国家試験、それも難関である公認会計士試験に合格しても就職が出来ず、結果として公認会計士の資格を得ることが出来ない深刻な事態がある。試験合格者は当然のことながら優秀な人材だ。その優秀な人材を日本の経済社会の中で有効活用が出来ないということは、我が国において資源の有効配分がなされていないということであり、まさに社会的損失である。国家試験である公認会計士試験を合格しても実務経験を得る場がなく、公認会計士の資格を付与されないということは制度上の欠陥である。的確な是正を行なっていくことが強く求められている。(全文引用)

2年ほど前に書いた「公認会計士の将来」という記事では、協会に頑張って欲しい。という風に書きましたが、もはや今の制度下で協会がいくら頑張っても解決できる問題ではなくなって来ました。

公認会計士の将来|Octopus's Garden

政治連盟が言うように、今の公認会計士試験制度は制度上の欠陥を抱えています。

試験制度事態の制度上の欠陥を解消しない限り、未就職問題は解決しないでしょうね。