Octopus's Garden

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「ドラゴンクエスト」の価値と財務会計の限界

 ついに、スマートフォンであのドラクエがプレイできるようになりました。本日の0時にiPhone版とAndroid版が同時にリリースされました。 

ドラゴンクエストfor スマートフォン ポータルサイト | SQUARE ENIX 

 

 

 

 このスマホ版のドラクエ、今日の0時から、先着100万ダウンロード限定で無料ダウンロードができたのです。もちろん、私も今日の朝にダウンロードして無料でゲットしました。

 同時に、スクエアエニックスの無料ダウンロードキャンペーンを分析した記事も話題になっていました。

ドラクエ1のiPhoneアプリが無料でもらえる理由が頭良すぎる件 - Rick08の日記
 無料キャンペーンを行うことで、機会損失が発生しますが、広告費は全くかからず、しかもすでに様々なゲーム機に移植され使い古されているコンテンツを移植するだけと、追加コストもほとんどかかっていません。

 初代ドラゴンクエストは1986年に発売され、それからすでに27年。コンテンツとしての価値は、陳腐化するどころか上昇しているのは驚異的といえます。

 一方、財務会計の世界では、このような「無形の資産」は開発が終わった時点で、その開発費が貸借対照表に「無形資産」として計上されますが、その後、価値がどれだけ向上しようと、開発にかかった費用以上の金額として計上される事はありません*1。その無形資産の「価値」を客観的に測定するのは、現実的に困難だからというのが主な理由です。

 財務会計は、企業の財政状態・経営成績等を正しく表示するものでなければなりませんし、そのために会計基準も進化してきています。

 しかしながら、今回の例のように、財務会計では、現実を正しく表現しきれない面もあります。そういう意味で、財務会計というのは、「不完全な世界」と言えるのかもしれません。

 

財務会計講義〈第13版〉

財務会計講義〈第13版〉

 

 

*1:厳密に言うと、国際財務報告気基準(IFRS)では、市場価値のあるものは再評価することができるのですが、今回のケースではあてはまりませんね。