Octopus's Garden

半歩先の生き方・働き方を考えるブログです。

クリスマス 上は星空 下はゲロ

 タイトルは、戦後流行った川柳で、空襲によって建物が少なくなり、星空の見える東京と普段は栄養失調ぶりのサラリーマンたちが、忘年会シーズンにここぞとばかりに贅沢をして、帰り道に気分を悪くする様子を表現しています。

 戦後の東京を取材したドキュメンタリー「東京アンダーグランド」という本では、戦後の人々の生活ぶりをうかがい知る事ができます。

 歴史の教科書では、戦後の人々の生活ぶりについて言及することはあまりありません。本書では、戦後期の社会の混乱ぶりと、その混乱に乗じて影響力を強める「反社会的な」人々の生き方を描いています。

 闇市を仕切る暴力団、RAA(特殊慰安施設協会)という日本政府公認の売春宿の存在、国民的スターと言われていた力道山と闇社会とのつながりと夜の一面、外国人の要人を「接待」したミカドという世界最大級のキャバレー、政治家と暴力団の蜜月の関係…とあげたらキリがないくらい今の時代では考えられない、衝撃的な話がいくつも描かれています。

 このようなことが、わずか数十年前、自分の親たちが生きてきた時代に起こっていたのです。

 そう考えると、この本で描かれていること、それ以上のことは、新興国では未だに行われているのかもしれませんね。

 

東京アンダーワールド (角川文庫)

東京アンダーワールド (角川文庫)