Octopus's Garden

半歩先の生き方・働き方を考えるブログです。

意外と大事なフォントの話 ※PCで読んでください

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photo by Stewf

 私が以前所属していた、Big4と言われる大手監査法人では、クライアントに提出する文書は日本語が明朝、英数字はAriallもしくはTimesNewRoman、と使用できるフォントが社内のルールとして決められていました。

 おそらく、他のBig4や外資系のコンサル、金融機関にも同様のルールがあるはずです。 これは、外資系のコンサルや会計事務所はブランドイメージを非常に大事にしていて、

 

外部に出す文章についてはグローバルで統一感のあるものにする必要があるからです*1

明朝体・ゴシック・メイリオ

 明朝体に限定されていたのは、明朝体がフォーマルで知的なイメージを持ち、かつ読みやすいフォントだからです。

 一方で、内部文書については特にルールが定められてません。 経験上、好んで使われたのがゴシック体とメイリオです。

 ゴシック体とは明朝に比べてカジュアルな印象を与えるフォントです。

 メイリオはゴシック体よりも更にカジュアルなイメージで、社内の文書に使うのに一番適したフォントだと言えます。

 メイリオはもっとカジュアルな印象を与えるフォントで、ビジネスで使うにはカジュアルすぎる印象です。ただし、一番親しみやすい印象を与えるフォントなので、研修資料などに使うのに適しているとも言えます。

フォーマルなフォントとカジュアルなフォント

 フォーマルなフォントは知的な印象を与えますが、一方で「堅い」というイメージも与えてしまいます。一方カジュアルなフォントは、「軽い」印象を与えますが、一方で親しみやすい印象を与えます。

同じ文章でもフォントによって異なる印象に

 下記の文章は、森鴎外訳のアンデルセン『即興詩人』の一文ですが、同じ文章でもフォントによって大きく印象が違う事が分かります(スマホからだとわからないかも)。

MS明朝

ここはわが心の故郷なり、色彩あり、形相あるいは、伊太利の山河のみなり。わが曾遊のちに来たる楽しさをば、君もおもい遣り給へといふ。

MSゴシック

ここはわが心の故郷なり、色彩あり、形相あるいは、伊太利の山河のみなり。わが曾遊のちに来たる楽しさをば、君もおもい遣り給へといふ。

メイリオ

ここはわが心の故郷なり、色彩あり、形相あるいは、伊太利の山河のみなり。わが曾遊のちに来たる楽しさをば、君もおもい遣り給へといふ。

 3つの中では、MS明朝が一番森鴎外の名訳の格調高さを表現出来ています。一方で、メイリオだと少し間抜けな印象があります。同じ文章でも、フォントによって相手に与える印象が変わってくるのです。 

TPOに合わせてフォントを変えましょう

 TPOに合わせて服装のテイストを変えることと同様、その文章の内容、読ませる相手に合わせてフォントを使い分けることは、意外と大事なことです。

*1:使う色も基本カラー3色をベースに、そのほかの色は例外として数色が認められていました