Octopus's Garden

半歩先の生き方・働き方を考えるブログです。

就職試験化する会計士試験

http://www.flickr.com/photos/32466163@N00/2611420520

photo by ....Tim

 先日、公認会計士試験の短答式試験が行われました。受験生の皆さん、お疲れ様でした。 試験が終わると気になるのがボーダーライン。

 とある予備校講師のブログにはがこんなことが書いてありました。 「今年は監査法人の人出不足感が強いので、試験は易化しそうです」

 確かに、近年、会計士試験の難易度は、合格者の受け皿である監査法人の求人動向に左右されてきました。

 

 しかしながら、知識とその運用能力を測る国家試験の難易度が、その年の私企業の求人動向に左右されていいものでしょうか? 本来ならば、監査法人の人手不足は、監査法人の経営の問題であって、自助努力でどうにかすべき問題です。

 無計画に新人を大量に採用した直後にリストラを行い、今度は、「人手が足りないくなったから合格者を増やしてくれ」と言うのは虫がよすぎるのではないでしょうか。

 いっその事、金融庁は監査業界の要求を突っぱねて、監査法人に自助努力を促すくらいのことをやってもいいんじゃないかと思います。

監査法人は人手不足にどう対応するのか

 合格者が増えなかった場合、監査法人はこの人手不足に対応できるのでしょうか? その鍵は非資格者の活用と業務のマニュアル化にあると私は考えています。

 弁護士業界では、パラリーガルという非資格者の活用とマニュアル化により、弁護士業務をより高収益化する動きが出てきています。

 パラリーガルの人たちは弁護士の資格を持っていませんが、その分低い報酬で雇うことができます。弁護士業務をマニュアル化することによって定型的な業務はパラリーガルが担当することで、弁護士はより高付加価値の仕事に集中出来るというわけです。 この辺りの話は、眠れる20兆円マーケット ~法務ビジネスという名の埋蔵金~という本に詳しく書かれています。

眠れる20兆円マーケット ~法務ビジネスという名の埋蔵金~

眠れる20兆円マーケット ~法務ビジネスという名の埋蔵金~

 

 

監査法人の非資格者の活用

 監査法人のスタッフが行う監査業務のうち、半分以上は定型的で単調な作業です。定型的で単調な作業というのは、裏を返すと、慣れてしまえば誰でも出来る仕事ということもできます。

 つまり、このような仕事を任せられるか否かは、会計士試験に合格しているかどうかは関係ないということです。

 監査業務のうち、定型的なものはマニュアル化してしまい、正規職員として雇った非資格者に任せる、という分業制を導入すれば、監査法人内の会計の専門家は、今より少なくて済むはずです。