Octopus's Garden

半歩先の生き方・働き方を考えるブログです。

ソフトバンク営業利益1兆円の中身

 今年の3月期決算の一番のニュースは、ソフトバンクの営業利益が1兆円を超えたということではないでしょうか。
 だいぶ遅ればせながら、ソフトバンクの営業利益の中身を覗いてみることで、様々な事業を行っているソフトバンクは、何でいくら儲けているのか? を検証してみたいと思います。

 

 

事業ごとの営業利益

 上場企業の事業ごとの成績をみるには、「セグメント情報」を観るのが一番です。上場企業は、セグメントと呼ばれる区分ごとに売上・営業利益などを開示することになっているのです。
 

ソフトバンクのセグメント別営業利益

 こちらが、ソフトバンクのセグメント別営業利益の推移です(縦軸は百万円単位)。

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 予想通り、携帯電話などの「移動通信」が年々伸びてきていますね。他のセグメントも全て利益が増加してます。移動通信6,000億円、インターネットと固定通信が合計で3,000億円弱です。
 しかしながら、セグメントの利益をすべて足しても1兆円には行きませんね。
 
 そこで、もう一度セグメント別情報を読んでみると…

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「企業結合に伴う再測定による利益」というのが2,500億円ほどあります。これについて、他のところにこのように書いてあります。
 
企業結合に伴う再測定による利益は 253,886 百万円となり、前期と比較して 252,108 百万円増加しました。ガンホーおよび㈱ウィルコムの支配獲得時に、当社が既に保有していた両社に対する資本持分を公正価値で再測定したことに伴い、150,120 百万円と 103,766 百万円をそれぞれ計上しました。
 
 通常、株式の値上がり、値下がりは損益計算書に計上しませんが*1、株式を追加で取得して子会社にした時、それまで持っていた株式は、子会社になった時にその時点の時価で評価しなおして、評価損益を損益計算書に計上することになっています。
 
 こちらが、セグメントベースの利益にその他の調整項目を加減した営業損益の推移です。

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 ソフトバンクの1兆800億円のうち、2,500億円は株式の値上がりによる利益という一時的な利益で、これを除いた本業での利益は合計で8,000億円くらいです。
 
 ということで、ソフトバンクが来期も営業利益1兆円を達成するには、さらなる収益力アップが必要だと思われます。その辺の鍵はスプリント事業がにぎってると思うのですが、その辺の話はまた次週。
 
 

*1:売買目的で保有する場合はのぞく