Octopus's Garden

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簿外債務発見の難しさ

住宅設備メーカー大手のLIXILが、子会社の破産により、最大で660億円の損失が発生する見込みであると発表しました。LIXILグループ 最大660億円の特別損失 NHKニュース

記事によると、この子会社の創業者が、巨額の債務を帳簿に計上していなかったとのことです。

先日の北越紀州製紙の着服に関する記事でも書きましたが、簿外負債発見は難しいのです。

まず、無いことの完全な証明というのは、どうやってもできません。

加えて、帳簿にあらわれていないもので、資料も不正を行うものだけが管理しているケースが多いので、調査の対象となりにくいのです。
仮に、世の中に、銀行が一つだけならば、その銀行に残高確認をすれば、すべての銀行借入金の残高を検討できます。
しかし、現実には、世の中には無数の銀行があるので、そのすべてに確認をしなければ、網羅的な検証とはならず、そのような手続きをするのは非現実的です。

また、資産の架空計上に比べ、負債の非計上というのは、隠すことが比較的容易です。
資産があるように見せるには、帳票に加工を加えるなど、手のこんだ操作が必要になりますが、借入金の簿外化は、銀行との取引があることを隠せばたります。そのため、なにかのきっかけで発見されるまでは、いったん隠すことに成功すれば、ずっと隠し続けることができる。

このように、簿外債務の事後的な発見は難しく、職務分掌等、内部統制でしっかり予防することが大事になります。