Octopus's Garden

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監査の結果責任

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photo by Helen K

東芝を担当していた、新日本監査法人の調査が行われるようですね。

www.nikkei.com

 とはいっても、調査を行うのは、公認会計士協会なので、監査法人にとっては「身内」みたいなものです。

 

過去には、カネボウの粉飾事件なんかでは、担当していた会計士が逮捕され、監査法人にも業務停止処分という非常に重いペナルティが与えられたこともあります。
 
東芝の不正は、一部の報道では3,000億を超えると言われていて、カネボウを超える規模の粉飾となる可能性があります。

www.takurin.com

だからと言って、監査法人へのペナルティがカネボウの時以上のものになるかというと、そうではありません。
 
監査と言うのは、限られた予算の中で、行わなければならないため、すべての取引について検証することはできません。
なので、監査法人に全く過失がなかったとしても、誤った会計処理を見つけられないこともあります。
通常の監査の手続きだけでは、巧妙に仕組まれた粉飾を見つけるのは難しいかと思います。
したがって、不正なり粉飾なりを見抜けない、と言うのは、監査という仕組みの上では、仕方のないことです。
 
このように、監査という枠組みの中では、どれだけ頑張ったとしても、一定の割合で不正や誤りを見逃してしまうことが必ずあるため、監査法人が責任を負うのは監査手続き、すなわち、監査のプロセスに問題があった場合のみとされています。
簡単にいうと、見逃した不正の金額の大きさではなく、どれだけ仕事をサボっていたかでペナルティの重さが変わってくるということです。
 
極端な話、1兆円の不正を見抜けなかった場合でも、監査のプロセスに問題がなければペナルティは受けない、ということもあり得ます。
 
さすがに、今回のように3,000億円の不正を見逃しておいて、監査のプロセスに問題がなかったということは考えにくいのですが、監査手続きに問題が無ければ、ペナルティを受けることはありません。
 
以上、監査は「結果」では無く「プロセス」について責任を負うんだという話でしたが、理解していただけたでしょうか?
わかりづらい点があれば、コメント欄又はブクマなどでコメントください。