Octopus's Garden

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ビットコインの会計処理について考えてみた

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たまには、会計の話でも書こうと思います。

最近、少しずつ注目を集めている、「仮想通貨」ビットコインですが、将来、これが企業間の取引で使われるようになった場合、どのような会計処理が必要になるのでしょうか。

ビットコインは通貨か?

ビットコインの会計処理を考えるにあたって、まず検討したいのが、ビットコインは財務諸表項目の測定や報告の単位としての通貨とみなすことができるのかという点です。

仮に、会計上、通貨として捉えることができるのであれば、ビットコインでの取引は、外貨建て取引と同様に会計処理を行うことになります。

通貨とはなにか?

ビットコインは通貨か?という議論に入る前に、まずは、会計上、何が通貨なのかという点を確かめる必要があります。

国際的な会計基準であるIFRS国際財務報告基準)や米国の会計基準、日本の会計基準をあたってみたのですが、会計基準では、「通貨とはなにか」についての定義はありません。おそらくビットコインのような、「通貨の様なもの」の存在を想定していないのでしょう。

従って、通貨とはなにかについては、一般的な常識や社会通念に従うことになると考えられます。

モノとしてのビットコイン

ビットコインは、仮想通貨とよばれているし、売買取引の対価として使うことが出来るし、流通量が制限されているなど、通貨としての実態を持っているとも言えそうです。
しかしながら、米国の歳入庁や日本の国税庁など、多くの国の公的な機関がビットコインを通貨ではなくモノとして捉えているため、会計上でも、ビットコインは通貨ではなくモノとして捉えるのが正しいと思われます。

itpro.nikkeibp.co.jp

 

ビットコイン金融商品

ビットコインをモノとして捉えるならば、売買代金の決済に使っているという性格上、金融商品として扱うことになりそうです。

会計処理

しかしながら、金融商品と解釈した場合、ビットコインでモノを売った時、買った時の会計処理はどうなるかでしょう?

おそらく、取引のたびごとに、ビットコインの相場で取引の金額を測定することになります。
そうすると、ビットコインを支払いに使う場合、帳簿価額と取引金額に差がでることになるので、これはこれで損益に計上することになります(IFRSであれば、包括利益、日本の会計基準であれば営業外損益)。

仕訳を使った例

仕訳を使って考えてみるとこんな感じになると思います。
ビットコインを100購入(1ビットコイン(以下btc)=100円)

ビットコイン10,000/現金10,000

・100btcで商品を購入(1btc=120)

仕入 12,000/ビットコイン 10,000
       ビットコイン損益 2,000

・商品全部を150btcで販売(1btc=100)

ビットコイン 15,000/売上 15,000

・期末に、残ったビットコイン150を時価評価(1btc=80)

ビットコイン損益3,000/ビットコイン3,000

この時、PLはこんな感じになります。

売上 15,000
仕入 12,000
売上総利益  3,000
ビットコイン損益 △1,000

この事例の場合でいうと、売上総利益までは、 現金で決済した場合と同様の結果になります。

違うのは、ビットコインの決済、時価評価によって生じた損益は別立てで計上するという点です。

実際には、ビットコインでの取引がもっと普及したら、何かしら指針が公表されると思います。