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東芝の上場廃止が現実的になってきた件

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東芝上場廃止の可能性が現実的なものとなってきました。
不適切会計の発覚を受けて、本来6月半ばに提出すべきだった有価証券報告書を8月末に延長していましたが、期限ぎりぎりになって、決算発表の延長を公表しました。

jp.reuters.com
期限延長の理由は新たに10件の不適切会計が発覚したためとのことです。

 

新たに会計処理に約10件の不適切な事例が見つかり、決算の確定に時間がかかったためだ。東芝が決算発表を延期するのは2度目で、大手企業としては極めて異例だ。東芝は同日までだった有価証券報告書の提出期限を9月7日まで延長することを国に申請し、認められた。

東芝、決算を再延期…不適切会計が新たに10件 : 経済 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

東証のルールでは、有価証券報告書の提出期限を延長した場合、延期した期限から8日目までに決算発表が出来なければ上場廃止というルールになっています。
監査報告書又は四半期レビュー報告書を添付した有価証券報告書又は四半期報告書を法定提出期限の経過後1か月以内に提出しない場合(有価証券報告書等の提出期限延長の承認を得た場合には、当該承認を得た期間の経過後8日目までに提出しない場合)

上場廃止基準 | 日本取引所グループ

東芝、とその監査法人である新日本監査法人は、第三者委員会の調査した結果に基づいて、決算作業・監査を行っていたはずですが、あらたな不適切会計の発覚を受けて、調査範囲をさらに広げなければならなくなりました。
現時点で追加の調査がどの程度進んでいるのかは不明ですが、延長した7日とそれからの猶予期間の8日で全ての調査が完了するのは難しいかもしれません。
この7日間で決算が固まらなければ、いくら東芝でも、もう一度の期限延長は認められないでしょう。東証ルールでは、期限から8日間という猶予が残されていますが、今回は2度目の期限延長ですので、この期限を過ぎた時点で厳しい処分が行われることが想定されます。
金融調査会・財務金融部会の合同会議を開き、コーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)とスチュワードシップ・コード(機関投資家の行動指針)への取り組み状況について、金融庁東京証券取引所の幹部から説明を受けた。
東芝 の不正会計問題についても出席者から発言があり、柴山昌彦・財務金融部会長によると、東証の幹部は、東芝の決算発表がさらに遅れれば監理銘柄への指定を含め厳しい対応をせざるを得ないと話したという。
逆に言うと、期限内に有価証券報告書を提出すれば、上場廃止の可能性は低そうです。

日本取締役協会の冨山和彦副会長(株式会社経営共創基盤CEO)は2日、東芝(6502.T)の不正会計問題に関連して、同社が訂正決算を出すことができれば同社株を上場廃止にすべきではないとの見方を示した。上場廃止により東芝の株主が損失を受けることを理由に挙げた。そのうえで、東芝をどう処分するか、「当局の本気度が問われている」と述べた。

東芝株、訂正決算出せたら上場廃止すべきでない=取締役協会副会長 | Reuters

 期限は9月7日、来週の月曜日です。東芝は期限までに有価証券報告書を提出できるか?東芝の動きに注目しておきたいです。

<追記>

9月7日、期限内に無事提出したようです。
よくできました。

東芝は7日、不適切会計で公表が遅れていた2015年3月期決算を発表し、連結税引き後利益は378億円の赤字に転落した。

 また、09年3月期~14年3月期の6年分の通期決算と、14年4~12月期の四半期決算も修正し、税引き前利益の訂正額は、総額で2248億円(税引き後利益ベースでは1552億円)に拡大した。9月30日に臨時株主総会を開き、こうした内容を報告するとともに、新たな取締役の選任議案を提出し、ようやく再生のスタートラインに立つ。

東芝訂正額、計2248億円…15年3月期決算 : 経済 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

東芝からのお知らせはこちら↓

http://www.toshiba.co.jp/about/ir/jp/news/20150907_1.pdf

 

図解 株式上場のしくみ

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