Octopus's Garden

半歩先の生き方・働き方を考えるブログです。

監査人のジレンマ

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photo by Julia Manzerova


監査の品質が上がらない理由の一つに、証券市場が求める監査人像と、監査を受ける企業が求める監査人像か大きく異なるということがあります。。

証券市場が求めているのは、厳格な監査です。粉飾も含めて、企業の決算の誤りを防いで、財務諸表の信頼性を高めることこそが監査の価値です。

もちろん、企業収益を圧迫するような高額な監査報酬や、業務を妨げるような監査は企業価値を、損ねることになるので

一方で、監査を受ける会社の中には、監査の品質よりも、なるべくコストがかからない監査。問題があっても穏便に済ませてくれる監査人を求めているという会社も多いです。
監査報酬はあくまでコストという見方ですね。

監査人は、証券市場のために監査をしているにも関わらず報酬は監査を受ける会社(クライアント)からもらっているため.クライアントの要求も意識しなければならないっていうのが、監査人という立場の難しいところです。

しかも、同じ組織の中でも、監査の質にも、クライアントの満足度にも影響ないような社内資料の作成に必死になる偉い人がいたりするからもっと大変です。

今、監査法人で働いてる人って、どこを向いて仕事すりゃ良いのかわからない状態だったりするんじゃないかと思います。

監査人の本来的な役割を考えると、市場が求めるレベルの監査を行うってのは最低限やらなきゃいけなくて、それを達成できて初めて、クライアントからの満足度とかって議論ができるんじゃないかと思います。

私が監査法人に在籍していた時も含めて、その優先順位というか、議論の順序が逆になってる人がけっこういるんじゃないかと思います。

もっとひどい人だと、調書の作成とかチェックリスト潰すことがすべてさみたいになってたりします。

最近、監査業界がイマイチ元気がありませんが、これから業界を活性化するには、市場からの信頼と言うのが、最低限必要ですね。
十分条件ではありませんが、欠かせない、必要条件ですね。

そのために、監査人の方々は、初心に返って、質の高い監査を目指してもらいたいです。

ドキュメント 会計監査12か月〈PART1〉山中氏のつぶやき

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