Octopus's Garden

半歩先の生き方・働き方を考えるブログです。

東電の後始末で潤う某コンサルの話

 東日本大震災から、明日で5年ですね。

震災とその後の悲劇について、我々は忘れることはないでしょうが、被災地から離れている人間にとって、震災のことは徐々に過去のこととなりつつあります。

そんな中で、現在進行形で未だに問題になっているのが福島で起きた原発事故とその後の賠償や汚染水の処理です。

東京電力は、汚染水の処理や近隣への賠償金の支払いで数千億円を毎期支出する一方で、ほぼ同額を国から助成を受けています。

つまり、ほとんど国が面倒を見てるような状態ですね。

で、東電はそんな状況ですが、その一方でこの後始末でがっぽり儲けている人たちもいるようです。

ちょっと古い記事ですが、こんな記事を見つけました。

ちょっと長いんですが引用します。

複数の社員によれば、まず第一に、常時100人規模で投入し続けている“炎上プロジェクト”が安定的な収益源となっている。そのクライアントとは、破綻処理しなかった民主党政権の失政の末に実質国有化となり、国費がとめどなく投入され、原発事故の費用負担が10兆円を超えるといわれる、東京電力だ。国がついているので、コスト意識もなく、とりっぱぐれもない、“おいしいお客さん”である。

「上層部の人たちの中には、『オレ、東電のプロジェクトで一生食えるわ』と言ってる人もいるほどです」(シニアコンサルタント

社内では炎上プロジェクトとしてアサイン(配属)を恐れられてはいるが、いわゆる火消しや敗戦処理で人員がとめどなく投入されていく赤字プロジェクト、という意味ではない。

“国有化”されて財源が潤沢なため、通常はチャージレートが、シニアコンサルで月300万円とれればよいほうだが、1人月400万円平均もチャージできているのだという。定価以上でとれているため、会社としてのデロイトは儲かり、後述のように「東電特別ボーナス」も出て、現場コンサルタントも収入的には報われる。このあたりの現場への還元姿勢は、外資との大きな違いだ。

デロイトトーマツコンサルティング 年俸釣り上げ、3年で社員倍増!海外&東電炎上PJT好調につき「まだ採用増やす」:MyNewsJapan

 デロイトが東電からどれくらいの収益を得ているかはわかりませんが、1人月400万円で常時100人以上投入となると、年間の収益は数十億になりますね。

10兆円を超えると言われる賠償金の額と比較すると大した額に思いませんが、コンサルで数十億と言うのは相当大きなプロジェクトです。

記事では、現場コンサルタントは臨時ボーナスでウハウハみたいに書いてありますが、実際に私が見聞きしたかぎりでは、金銭的に報われているはいるものの、現場はかなり疲弊しているそうですね。

とはいえ、現場のコンサルタントに入る給料も、コンサルファームのパートナーたちの懐に吸い込まれていく報酬も元はと言えば、我々が命を削って収めた血税だということを考えると、なんだかなあと思ってしまいます。

現場のコンサルタントたちが頑張ってるのはわかりますが、湯水のようにコンサルフィーを支払い続けるのはいかがなもんなんでしょうね。

原発賠償の行方(新潮新書)

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