Octopus's Garden

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監査の未来とAI

#artificialintelligence  #ai

今朝の日経新聞の春秋では監査とAIが取り上げられていました。

会計士の活動は大西洋を越えて米国にも広がり、鉄道会社の決算に監視の目を光らせた。資本主義の発展に少なからぬ貢献をしてきたといえよう。ところが今、この専門的な職業の存続を危ぶむ声があがっている。人工知能(AI)に不正会計の事例を学習させることで、すばやく虚偽を見抜けるようになってきたからだ。

公認会計士という職業は産業革命が進んだ19世紀半ばの英国で誕生したとされる。企業は巨額の資本を調達するため、財務諸表に第 :日本経済新聞

 このコラムでは、AIが監査というビジネスを脅かすという論調ですが、AIを監査に本当に役立てることが出来るのであれば、むしろ会計士の仕事の幅は広がるのではないかと考えています。

実際、AIによってビジネスが脅かされると言われている大手の監査法人は軒並みAIを監査に取り入れるということを宣言しています。

AIで不正会計は防げるか。大手監査法人が研究に乗り出す

むしろ、AIの監査への応用には超えなければいけないハードルが多数あり、容易には人間の仕事を代替させることは難しいです。

一つの障害は、現場での作業は属人化されているという点にあります。

現在の監査はマニュアルでガチガチに手続きが固められているとは言え、現場の作業はかなり属人的になっているからです。

順序としては、まずは、属人化された手続きの標準化を行わなければならないのですが、その場合、監査対象のクライアントの会計システム及びその運用は各社各様であるという現実にどう対処するのか、という問題に直面します。

その他にも、フレーム問題や、そもそも監査という狭い分野で投資にあった成果をあげられるAIを開発することができるのか、また、基本的にITに弱い会計士という人種が使いこなせるものが作れるのか、といった問題があります。

これらの問題を一気に乗り越えて、導入さえすればすべての監査手続きを行ってくれるようなAIが誕生すれば話は別ですが、そのころにはホワイトカラーの仕事はすべてAIに置き換わっているでしょうね。